ICUにおける看護師の役割とは?とくに重要な役割について紹介

ICUは医療機関のなかでも特殊な場所になります。そんなICUにおける看護師の役割にはどんなものがあるのでしょうか。

ICUにおける看護師の役割としては、モニタリングとアセスメントがあります。

ICUには重篤な患者が多いため、24時間体制で患者をモニタリングする必要があります。ICUにいる患者は自身で意思表示できないケースが多いので、血液データや心電図のモニターの数値などの値を常にチェックしておく必要があります。突然状態変化が起こることもあるからです。異変があればすぐに医師に報告しに行きます。

また、医師まかせにするのではなく、患者のデータから読み取った情報をもとにアセスメントを行うことも大切です。一般病棟でもモニタリングやアセスメントを行いますが、ICUでは生命の危険度が高い患者が多いため、それよりもさらに細かくアセスメントする必要があります。

そして、医療機器の管理や操作も看護師の役割です。ICUで使用する機器には心電図や人工呼吸器などがあり、どれもメーカーによっては扱い方や設定方法が微妙に異なります。すべての機器について設定方法や扱い方を学んでおく必要があります。少しでも操作を誤ると患者の命に関わる重大なミスにつながりかねないため、勉強会などに出席して学ぶ必要があるでしょう。

さらに、患者の家族へのケアも看護師の大切な仕事です。
体調が急変したり、事故にあったりして急にICUに運ばれる患者も少なくありません。家族の動揺は激しく、患者だけではなく家族の心理的ケアも必要となります。